平成年度 |
氏名 |
勤務先 |
推薦する業績の題目 |
3年度
(第1回)
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西村新 |
核融合科学研究所 |
大型ヘリカル核融合装置の材料・構造設計並びに各種材料、溶接・接合部の極低温強度・変形に関する研究 |
井上好章 |
三菱重工業(株)長崎研究所 |
プラズマ溶射皮膜の強度評価法に関する研究 |
4年度
(第2回)
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井上裕滋 |
新日本製鐵(株)鉄鋼研究所 |
ステンレス鋼及びチタン合金溶接金属凝固・変態の熱力学的解析 |
川端文丸 |
川崎製鉄(株)技術研究所 |
海洋開発に用いられる鋼管及び鋼材の溶接技術・溶接材料並びに溶接部品質の向上 |
5年度
(第3回)
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三宅俊良 |
三井造船(株)玉野事業所 |
アルミ製高速艇の溶接技術の高度化 |
北堀礼司 |
(株)電元社 |
抵抗溶接機溶制御装置バイナスターの開発 |
6年度
(第4回)
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荒木俊光 |
川崎重工業(株) |
溶接・接合技術の開発 |
中俣利昭 |
(株)ダイヘン |
ファジー制御アーク溶接機の開発と実用化 |
7年度
(第5回)
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福井清之 |
住友金属工業(株) |
抵抗溶接性に優れた表面処理鋼板の開発及び自動車鋼板の接合技術・接合部特性の改善 |
村山雅智 |
NKKエンジニアリング研究所 |
高速回転アーク隅肉溶接による溶接自動化の推進 |
8年度
(第6回)
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輿石房樹 |
(株)神戸製鋼所 |
タンク向け全姿勢自動TIG溶接議事湯津及び溶接ロボットの開発・実用化 |
青山和浩 |
東京大学大学院工学系研究科 |
大型溶接鋼構造物の設計・生産情報を獲得支援するためのモデル化手法に関する研究 |
9年度
(第7回)
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妻鹿雅彦 |
三菱重工業(株)高砂研究所 |
レーザーによる表面改質技術の開発 |
飯島亨 |
石川島播磨重工業(株)
生産技術開発センター |
自動溶接制御のシステム化技術の開発と実用化への取組 |
10年度
(第8回)
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市川和利 |
新日本製鐵(株)
接合技術センター |
各種低合金鋼構造物に適用する溶接材料の研究開発並びに溶接冶金減少の解明及びそのモデルに関する研究 |
遠藤一彦 |
(株)日立製作所日立工場 |
重電機器製作における自動溶接・接合装置の開発と実用化 |
半田博幸 |
(株)安川電機
技術開発本部基礎研究所
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アルゴリズム支援型アーク溶接条件自動生成システムの開発 |
11年度
(第9回)
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中村照美 |
金属材料技術研究所フロンティア構造材料研究センター |
超狭開先ガスメタルアーク溶接プロセスの開発 |
南秀幸 |
(株)東芝 京浜事業所 |
原子炉使用済燃料貯蔵ラック(新型ボロンSUSラック)の製造技術開発 |
望月正人 |
大阪大学大学院工学研究科 |
溶接構造物の残留応力解析手法に関する研究とそれを用いた疲労及び応力腐食割れに対する信頼性向上技術の開発 |
12年度
(第10回)
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池田倫正 |
川崎製鉄(株)技術研究所 |
HT980MPa鋼の溶接における低予熱化と溶接金属の高靱性化技術の開発 |
末永和之 |
(株)神戸製鋼所
溶接カンパニー |
高速水平すみ肉ガスシールドアーク溶接法及び材料の開発と実用化 |
13年度
(第11回)
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伊木聡 |
NKK総合技術研究所 |
鋼材ならびに溶接構造物の耐震性能と安全正評価に関する研究 石油タンク隅肉溶接部は、地震時に数%の繰り返し歪みを受けるので、このような大きな塑性変形下で繰り返しを受ける場合の疲労亀裂進展について有限要素法による数値解析を行い評価手法を提案した。また、建築鉄骨構造の耐震性能評価について動的、繰り返しをキーワードとして脆性破壊の発生限界を評価するツールを開発した。本成果はそれぞれのタンクの現状性能に見合った開放検査周期を選定するためのツールとして利用されている。また、この成果をもとに現在日本溶接協会ではWES規格化の検討が行われている。
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田中学 |
大阪大学接合科学研究所 |
活性フラックスを用いたティグ溶接における溶け込み促進メカニズムの解明に関する研究 酸化物を主体とする活性フラックスをアセトンに溶かしてステンレス鋼板表面に塗布して行うA-TIG(Active TIG)溶接では深い溶込みが得られるが、この溶込み促進メカニズムを実験と数値解析により解明した。溶融金属中の対流に及ぼす要因としては、プラズマ気流、表面張力、浮力、電磁気力があるが、溶け込みの形成には、表面張力とプラズマ気流のバランスがポイントであり、溶融金属中での内向きの表面張力対流により、深い溶込みが得られることを証明した。この主因は、活性フラックスに含まれる酸素による表面張力の変化により内向きの対流がプラズマ気流による外向きの対流よりも優勢になるためと考えられる。
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中谷光良 |
日立造船(株)
生産技術開発センター |
大型溶接構造物製作高精度化のための溶接変形推定技術の開発造船及び橋梁分野における大型溶接構造物製作の効率化、高精度化を目的として、溶接変形を推定するプログラムを開発し、その成果を実構造物に適用して実用性を確認している。造船分野では、溶接変形をデーターベース化し、それに基づいて溶接変形を予測するプログラムを開発し、その推定精度を弾性FEM解析で推定している。また、橋梁分野においても、溶接変形の予測プログラムを開発して、工場製作時の溶接変形実測値と対比して十分な精度で推定出来ることを確認している。
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14年度
(第12回)
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川口勲 |
独立行政法人
物質・材料研究機構
超鉄鋼研究センター 溶接グループ STX派遣研究員
(大阪大学工学部生産加工学科1992卒、同大学院1994卒)
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高出力深溶込レーザー溶接における欠陥防止のための出力変調制御法の開発深溶込溶接時のキーホール挙動とプラズマ発光挙動に関して詳細な解析を行い、ポロシティの発生が板厚方向に形成される筒状の細長いキーホールの下端で起こる不安定現象であることを明らかにした。キーホール防止法として、溶融池の表面で発生する波の固有振動と一致した周波数でレーザー出力を変調制御する方法を提案した。
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坪井竜介 |
株式会社東芝 京浜事業所
生産技術部 加工技術担当
(大阪大学工学部生産加工工学科 1992卒)
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「原子力現地保全工事への溶接ロッボトシステムの開発と実機適用」 −高放射線量環境下における遠隔式溶接ロボットシステムの開発−狭隘な溶接作業環境、高放射線環境下で被爆量軽減のために、可搬式の小型ロボットを用いた遠隔溶接システムを開発、現場作業に適用し、作業者の被爆線量を60%低減、工期を大幅に短縮した。
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藤原知哉 |
住友金属工業株式会社
総合技術研究所 厚板・建材研究開発部
(京都大学工学部金属加工学科 1989卒、同大学院1989卒)
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高靱性完全予熱フリー60キロ厚板シリーズの開発と実用化 強靭なオースフォームドベイナイト組織を厚鋼板で実現、本鋼では予熱処理を完全に撤廃でき、橋梁・タンク・水圧鉄管の建設コストの削減、工期短縮、作業環境の改善が図れる。
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15年度
(第13回) |
都築圭紀 |
三菱重工業株式会社
名古屋航空宇宙システム製作所
研究部 材料研究課 主任
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ロケット等宇宙機器の溶接接合技術開発
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上園敏郎 |
株式会社ダイヘン
溶接メカトロカンパニー
溶接機事業部第二技術部
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デジタル演算・インバータ制御消耗電極式アーク溶接システムの開発と実用化
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水野亮二 |
(財)発電設備技術検査協会
鶴見試験研究センター研究員
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原子炉圧力容器等原子プラント溶接部の品質保証溶接施工法に関する研究開発
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16年度
(第14回) |
山角 覚 |
川崎重工業株式会社 主事
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センシング技術の高度化ロボットシステムの知能化
入社以来13年に亘って担当された各種のセンシング技術開発例が報告された。 ハイパーアーク(回転アーク)センサーの実用化により従来のSAW溶接より溶接時間を1/3に低減、メンブレンパネルの溶接加工及びメンブレン金具の溶接システムでは、ギャップ量を測定して溶接箇所の傾きを検出し、溶接条件を自動補正する機構の開発、開先断面積・溶接姿勢が変化する3次元形状の厚肉鋼管多層盛溶接条件の自動生成、アルミ鞍型継手部の開先部を常時下向き姿勢に制御する一筆書き溶接施工の開発、アークモニタリングソフト開発等が開発されている。 |
高安英明 |
東京電力株式会社
火力部火力エンジニアリングセンター
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火力設備の溶接民間製品認証規格等の基準整備における基礎的検
火力発電設備は電気事業法に基づく溶接検査が行われており、平成12年に溶接安全管理制度が施行され自主検査化と安全管理審査が実施されているが、溶接安全管理審査の制度が不合理・複雑で継続的な品質管理体制の構築が困難であった。
電力安全小委員会では、民間認証制度、民間認証(品質認証、製品毎の認証)の取得について提案し、ISOを活用して検討を実施した成果は、「電気工作物の溶接部に関する民間製品認証規格(火力)」に規格化されて、溶接民間製品認証制度として運用が開始されている。 |
17年度
(第15回) |
佐久間正剛 |
(株)東芝 電力・社会システム技術開発センター 計測・検査技術開発部 主任
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資格センサを用いた溶接技能訓練システムの開発と実用化
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宮坂史和 |
大阪大学大学院 工学研究科 知能・機能創成工学専攻 助手
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アーク溶接のシミュレーション技術の開発とそのソフト化に関する研究
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18年度 (第16回) |
川畑友弥 |
住友金属工業株式会社 総合技術研究所
主任研究員 |
TMCP型950MPa鋼の適用性研究と実用化開発 |
大畑 充 |
大阪大学大学院工学研究科 マテリアル生産科学専攻助教授
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溶接構造物の地震下性能規定型設計に向けた延性損傷限界評価法の開発 |
19年度
(第17回)
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古賀 毅
34才 |
東京大学大学院
工学系研究科
特任准教授 |
溶接・接合情報に基づく製品のモデル表現を中核とした統合ものづくり支援システムの構築。
〜モノとモノとの繋がり情報のマネジメントによる設計から生産・廃棄までを考慮可能なデジタル・エンジニアリング手法の実現〜
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佐藤 裕
34才 |
東北大学
大学院工学研究科
助教 |
摩擦攪拌接合部の組織解析とその制御に関する研究 |
20年度 (第18回) |
二宮 和之
37才 |
株式会社IHI 技術開発本部
生産技術センター
生産システム開発部 課長代理
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溶接構造物の生産性向上を実現するITシステムの構築 |
橋場 裕治
37才 |
新日本製鐵株式会社
技術開発本部鉄鋼研究所
溶接研究センター
主任研究員
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超大型コンテナ船用YP460MPa級厚手鋼板に対応した大入熱溶接材料の研究開発と実用化 |
21年度 (第19回) |
寺崎 秀紀
36歳 |
大阪大学接合科学研究所 講師
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その場観察に基づく溶接部組織発展過程の解明に関する研究 |
坪田 秀峰
36歳 |
三菱重工業株式会社
技術本部高砂研究所 主任
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レーザ外面照射応力改善法(L-SIP)および造船用ハイブリッド溶接開発と実用化 |